旅行に行く際、ギターも一緒に飛行機に乗ろうとすると手荷物の寸法制限に引っかかったり、預け荷物にすると手荒く扱われて壊れないかとか、貨物室の気温でやられないかとか、とにかく心配事が尽きない。
そんなわけで、いっそのこと旅行に最適化されたギター、トラベルギターで悩みを解消する。
シンガポールメーカーのインドネシア生産ギター。
(荷札と追跡情報から推測するにインドネシアから船の経由便で来たらしい。)
技術進歩の指標は小型化
電話機、計算機、医療機器、昨今の産業技術は小型高性能化することで進歩してきた。
世界最小トラベルギター Lap axe (EXシリーズ)はここまで小さくなった。
普通のギターと比べると、見ての通り非常に小さいことがわかる。(Lap axe DXシリーズならもっと小さい)
なんだか親子に見えるほど。
普通のギター(左)が3kgくらいあるのに対して、Lap axe(右)は1.5kgなのでいきなりかなりの軽量化に成功。
こんなに小さいけれどチューニングはレギュラーEADGBEでそのまま使える優れモノ。
Lapaxe DXシリーズという更に小型のモデルもあるがそちらは小型ゆえにチューニングがEではなくG推奨になってしまう様だ。
専用弦ではなく普通の市販弦がそのまま使えるのもポイント。
操作性は良好
音に対して特にこだわりはないので音色云々は割愛。
強いて言うなら少し丸い音がでる気がする。
演奏性に関しては見てのとおりかなりの小型のため、弦長スケールは普通のギターと同じフルスケールではなく、555mmスケールとなっておりフレット間の間隔も狭い。
そのため09-42などの弦ゲージだとテンションが緩いため、普通の感覚でプレイするとチョーキングプレイをすると1音とかすぐに超えてしまう。
逆に言うと力がなくてもワイルドプレイができるのでチョーキングで指が痛いとお悩みの女性やちびっこにおすすめの一本かも。
普通にプレイする分には0.010-0.046あたりがコシがあって弾いてる感が味わえる。
本体も軽く取り回しも抜群で日常生活にもバッチリ溶け込む。
フレットは20 まで
小型ですばらしいLap axeだが、フレット数が20までしかないのは欠点といえるかもしれない。
そのため24eの音を出したい時は20フレットから2音チョーキングを発動することになる。
2音チョーキングは1音半超えたあたりから音程の調整がシビアになるので、24e音を出す場合は細心の注意を払いながらプレイする必要がある。
(フロントピックアップに弦を押し付けると無理矢理24eの音が出せることを最近発見した、おすすめはしない)
一流のプレイヤーは使っている
やはり世界の一流プレイヤーはLap axeを使っていた。いくつか動画を紹介。
オフィシャルが日本語対応
www.lapaxe.com ( オフィシャルサイト 英語)
https://www.lapaxe.com/travel-guitar-japan (オフィシャルサイト日本語)
オフィシャルはシンガポールの会社なだけに英語サイトだが、いつのまにか日本語サイトができていた。慣れ親しんだ言語で情報が確認できるのは嬉しい。
と思って安心したが、日本語対応なのは最初のページのみのようで、商品ページ・オーダーページはすべて英語のまま。日本語部分も機械翻訳か。
とはいえ、特に難しい文章はないので、商品の色や素材等を読み解きながら見ていけば大体把握できるはず。
ネットで即決済OK
ちなみにオーダーはPaypal決済を使ってオフィシャルサイトから直接注文が可能。
荷物は注文から1か月ほどで無事(?)届いた。
(注文―決済したはいいもの、2週間たってもまるで動きがないので不安になり、メールで2度の催促、更に電話連絡もしてやっと荷物が動きだした。)
そんなわけで一通りスペックをまとめておく。
まとめ
- 商品名: Lap axe EX Series
- ネックタイプ: スルーネック(ネックにボディが付属したような形状)
- 初期チューニング: レギュラーEADGBE (Lap axe DX SERIESはGチューニング推奨なので注意)
- スケール: 555mmスケール
- フレット数: 20フレット
- アーム: なし(アーム搭載モデル切望)
- 弦: 市販弦が使用可能 (009-046アーニーボール安定使用中)
- 付属品: ソフトケース、レンチ、ストラップ
- 価格: 700~800USD程度
- 購入方法: オフィシャルサイトからPaypal決済で購入可能