PC音量を均一化 Equalizer APO + MJUCjr

Amazon Primeの映画が心臓に悪い

AmazonPrimeに加入しているといろんな映像コンテンツが見放題で毎日わくわく楽しい。

ドラマは泣けるしアニメはかわいいしドキュメンタリーは興味深いし勉強になるしで映画もすんごい感動するし楽しいし壮大だしでもちろんよく見る。

しかし映画なんかは音源が劇場仕様のままなのか、アクション映画等は特に音が大きいシーンと小さいシーンの差が激しく、秘密の作戦会議ボソボソ声に合わせてスピーカーの音量を上げて観ていると次の瞬間に大爆発が起きちゃったりしてとんでもない爆音が鳴り響いてびっくりすることが多々あってとても心臓に悪いし近所迷惑も心配だし心労が重なって寿命が縮まりそうだ。

これは困った困ったなんとかならないのか。

Equalizer APO

ソフトウェア的になんとか無料で解決できないかと探していたところ、Equalizer APOというソフトを発見。

Windowsから出てくる音全部にイコライザーが適用できる音質調整ソフトのようだ。

公式ページと解説してくれているサイトを紹介しておく。

Equalizer APO 公式サイト

https://sourceforge.net/projects/equalizerapo/files/1.2.1/

Equalizer APOの使い方

https://bakuage.com/blog/how-to-use-equalizer-apo/

イコライザーで声を聞き取りやすく設定

普段使用しているYAMAHA NX-50というスピーカーは小さい割に中低音がそこそこ出て手軽に重厚サウンドが楽しめるのだが映画等を観ていると人の声が聴き取りづらかったりする。

そこで、EqualizerAPOのイコライザー機能を使って低音をカットして声の音域らしき部分をブーストしてみる。

イコライザー反映前

イコライザー反映後 (下記テキスト設定)

GraphicEQ: 25 -11; 40 -11.4; 63 -9.8; 100 -11; 160 -5.4; 250 -2.2; 400 -0.2; 630 1.8; 1000 2.2; 1600 0.2; 2500 0; 4000 0; 6300 0; 10000 0; 16000 0

電源マークが黒いとOFFで白いとONの状態。

スピーカーの環境によって設定は変わってくるかと思うがこんなかんじで設定したらずいぶん声が聴き取りやすくなった。(悪く言うと低音が消えてシャカシャカで安っぽい音になった。)

イコライザーを設定して声は聴き取りやすくなったがノーマライズ機能やコンプレッサー機能が見当たらず、相変わらずAmazonの爆音ダイナミックレンジはそのままで、いきなり空爆を受けて大音量が鳴り響く危険とは依然隣り合わせのまま。

あれこれ機能を探していて偶然発見したのだが、このソフトVSTプラグインが使えるようだ。

これならEqualizerAPOが自前でいろいろな機能を持っていなくても面倒くさい部分は外部プラグインで対応できそう。

MJUCjr (VSTプラグイン)

そこで見つけたのがMJUCjrというVSTプラグイン。本来は音楽制作時に音圧を整える用途の様。

こちらも公式サイトと解説サイトを紹介しておく。 無料。

MJUC jr. – variable-tube* compressor 公式サイト

https://klanghelm.com/contents/products/MJUCjr/MJUCjr.php

「MJUCjr(コンプレッサー)」のダウンロード方法と使い方

https://chirico-music.net/mjucjr/

EqualizerAPOと連携

MJUCjrのインストールが完了したら、EqualizerAPOでVSTプラグインを追加して、MJUCjrを呼び出す。

MJUCjrはインストールすると32bitと64bitどちらも入れてくれるが、EqualizerAPOの64bit版は64bit版プラグインのみ認識するようなので64bit版のプラグインを指定してあげる。

VSTpluginを追加(MJUCjrはまだ未適用)

VST pluginパネルにあるフォルダアイコンを押してMJUCjrの64bitプラグインを探す。

自分の環境では下記のフォルダーに入っていた。(MJUCjrインストール時にわかると思う。)

C:\Program Files\Steinberg\VSTPlugins\MJUCjr.dll

MJUCjr適用後 (Open panelをクリックしてMJUCjrのパラメータを設定)

(上の画像は既にMJUCjrパラメータも設定済みの状態)

プラグインの読み込みが出来たらVST pluginパネルのOpen panelをクリックしてMJUCjrのコンプレッサーの効き具合を調整しておく。

MJUCjrパラメータ設定画面

COMPRESSを最大にしてMAKE-UPを30くらいにするとボソボソ声もしっかり聴き取れて、かつ爆撃銃撃も抑えられてかなりいい感じになった。

COMPRESSツマミを上げるほど爆音が抑えられ、MAKE-UPを上げるほど小さい音を聴き取りやすくしてくれると理解。

右下のApply automticallyでツマミ変更を自動反映させておくとApply手間いらず。

結果: Equalizer APO + MJUCjr でAmazonPrimeもこわくない!

MJUCjrがとにかく強力に効いてくれるので、ダイナミックレンジの広いアクション映画なんかも爆音の奇襲に怯えることなく楽しめるようになった。

劇的な効果があるので同じような悩みの人にはとてもおススメ。

そういえばテレビで放送されている映画は声が聴き取れなかったり爆発音が大きすぎたりすることが全然なかった気がするのでテレビ用の映画音声は一手間工夫がされているんだなと良い気づきになった。

おまけ: Windows標準機能で解決できる場合も

自分の環境では当該の機能が見当たらなかったが、Windowsオーディオ設定でラウドネス機能なるものがある場合もあるらしい。使える環境ならこれ1つで手間いらず楽チンかも。

Windows PCの音量を上げる方法「ラウドネス等化」

https://www.amamoba.com/pc/win-volumeup.html